ペーパーマリオ オリガミキングの評価は雑魚戦の評価

ペーパーマリオシリーズをほとんどプレイしていないものの、64のマリオストーリーは経験済みであり、GCGBAのシリーズもRPGだったと記憶していたことから、「今回もRPGだろう」と勝手に想像してオリガミキングを購入した。

 

早速プレイしてみると、これがまた楽しい。穴のあいたフィールドを紙吹雪で埋めたり、気になった箇所をハンマーで叩いたりするのが非常に楽しいのだ。しかしこの後、普通の雑魚戦が発生して難なく倒したものの、経験値が入らないことに気付く。ステータスを開いて確認してもレベルの項目がない。パッケージをみてもどこにもRPGの記載がなかった。とはいえレベルがないのは特に気にならなかった。勝手にRPGと思い込んではいただけで、それ以上に全てが楽しかったからだ。

 

おたから探しやキノピオ探しを楽しみつつさらに進めていくと、ついに雑魚敵が初期装備の「マリオのブーツ」や「マリオのハンマー」では一撃で倒せなくなってくる。そういったときに「アイアンブーツ」が手に入り、これで一撃で倒せるようになるね、となってきた矢先にこのアイアンブーツが壊れてしまう。自由に装備できたり、装備枠がやけに多かったりしたため薄々感づいてはいたが、これは裏切ってほしかった。

 

 

そして戦闘を何度も繰り返していくうちに、最初は楽しかったパズルも徐々に面倒になってくる。「パズル→マリオの攻撃→敵の攻撃→パズル→・・・」の繰り返し。これを毎回やるのは地味に面倒になのだ。時間制限のあるパズルをクリアしないと一撃では倒せないし、パズルをクリアしたとしても課金武器(もちろんゲーム内コインで買えるが)を使わないと一撃では倒せない。また、可愛いオリビアちゃんも戦闘中もヒントをくれるのだが、パズルに対するヒントではなく敵に関するヒント。パズルは自分で解く必要がある(実際はヒント中は時間が止まるのでその間ずっと考えられるのだが)。一方でコインを消費することで、キノピオの応援を頼ることでパズルを省略することはができる。しかし雑魚戦で得られるものといえば多少の紙とコイン、ときどきアイテム。コインを得るためにコインを消費する、と考えるともはや雑魚戦の意味がなくなってしまう。しかしこのゲーム、シンボルエンカウントなので雑魚敵を避けることができる、と思いきやなかなか強制戦闘が多い。

 

私はまだ砂漠までしか進めていないが、戦闘面は上記の印象である。その一方シナリオBGMについてケチをつける箇所はない。オリガミキングは賛否両論と耳に挟んだがこれは、以下の戦闘面の不自由をどこまで許容できるか、に尽きるだろう。

・レベル制ではないので雑魚戦の意味がない

・強制戦闘が多い

・スムーズに雑魚戦を行うには毎回パズルを解いて、課金武器を使う必要がある

・課金武器は壊れるので買い足す必要がある。

・コインは道中でたくさん拾えるため、雑魚戦のリターンが少ない

 

これらが気にならない人にとっては名作であり、気になりすぎる人は凡作になると思われる。なお、実況動画だと上記はすべて見えなくなるので最高の作品に見えるはずだ。